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額縁とカーテンの効果とは

フーケは、額縁とカーテンとを一体化させて描くことで、王の威厳や神聖さをより強調しようとしたと思われるそうです。絵に向かって左側のカーテンは、まるで額縁の裏側に束ねられ留められたように見えます。カーテンは、額縁の一部でもあるようです。そしてまた肖像画の前景でもあります。額装との相乗効果によって王の肖像をより魅力的なものに仕上げたものといえます。『フランス王シャルル7世』は現在ルーブル美術館のフランス絵画室に展示されているそうです。描かれた当時は、王妃マリーダンジューの肖像画と対になってブールジュのサント・シャペルに飾られていたと考えられるそうです。現在、王妃マリーダンジューの肖像画は行方不明になっているそうです。当時は、まるで対に掛けられた夫婦の遺影のようだったと思われます。ルイ15世によってルーブル宮の絵画室に移されたそうです。