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絵画をインテリアとして愉しむ

紀元前に描かれた壁画の中には、室内装飾を楽しむためのと思われるものがあるそうです。現代の私たちが絵画をインテリアとして愉しむのと同じうように、壁画を装飾しているというのです。その生活は豊かで、個人の住宅で美術品である絵画を楽しみ、その美術と生活が調和しているという意味では、現代人よりも贅沢だといえるでしょう。紀元前1世紀の古代ローマ人は、絵画をインテリアとして楽しむために額縁のような縁取りをしていたのかもしれません。ここに額装の起源があると考えられると思います。ポンペイとその周辺都市は、西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火によって火山灰、火砕流の下に埋もれてしまいました。18世紀に発掘された壮麗なフラスコ画やモザイク画は、一千数百年ものあいだ、町を埋め尽くした堆積物によって保存状態は極めて良かったそうです。