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ロココの美学

「ロココ」をあらわす際に「宮廷趣味」「貴族的」とされるのは、ロココ美術とされる絵画作品に宮廷内で繰り広げられているであろう享楽的な恋愛風俗や美学がそこに描かれていることが多いからのようです。近世として17世紀の美術様式として知られているバロックに対し、18世紀頃から開花しはじめた「ロココ」は繊細で流麗な美しさが際立つ作品ばかりに目が奪われます。「ロココ」がブームとされた時代、フランスやイギリスでは美術アカデミーが設立され、当時活躍した芸術家や知識人の影響は現在に至る美学の基盤として語られております。ロココを代表する絵画作品「長椅子の裸婦」は、ルイ15世がモデルの女性を愛人にしたとされる逸話としても有名です。