18世紀後半に入りますとヨーロッパ社会におきましては、急速な拡がりをみせる近代化に多くの人びとが不安な感情を抱いていたと考えられています。人びとが抱く不安要素を払拭するように生まれた文化が「ロマン主義」であったなどとも言われております。それまで人びとの注目を集めていた「新古典主義」が写実的な要素を多く含む文化であったのに対し、「ロマン主義」は個人の感情に重視するような風潮がみられたようです。さらには「ロマン主義」的な表現様式としてドラマティック性が加わるようになり、社会の急速な近代化への人びとの不安や、それまで勢力をもっていた新古典主義への人びとの反発が「ロマン主義」として発展したと考えらています。