額縁の初期とも言われる祭壇画の枠はまさに古代神殿をそのまま小さくしたようなファザード形式のものが多く見られました。そこから少し趣を異にするタベルナクル額縁の小型版ともいえる形態に少しずつ姿をかえ、16世紀初頭になると、立体的な様相が薄れ現代の額縁により近いと言われるPlattenrahmen(平枠額縁)へと変わっていったと言われています。そこにはタベルナクル額縁に使われていた装飾を流用したようなトンド額縁という丸形の新様式を生むきっかけになっていきました。これは浅い部分と隆起したところのメリハリも設け、隆起したプロフィールには草花の模様などを配するなどの工夫が見られます。このような額縁のベースになったと言われるのがLuca della Robbia(ルーカ・デラ・ロッビア)らによる聖母のレリーフと言われています。